言葉を、贈る。

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19歳の時、私は2人の死を体験した。

1週間で。

両者ともに、自ら命を絶った。

この1週間は私にとって「生きる」事と向き合えた大切な時間。

自分の人生を悔いなく歩もうと決意した時間。

それから5年後、私はまた一人、別離を体験した。

初めての講演会を支援してくれた学校の校長先生。

この方との別離は、自分がまだ足りない事を知った。

もっと頑張らなくちゃ。自分はまだまだ一生懸命やってないと知った。

そして、19歳から11年後。

この11年を知っている大切な先輩であり、これから一緒に仕事をしてゆこうとしていた同志。

突然の病に倒れ、31歳の若さで、この世を去った。

廣貴と一緒に、日本の文化や心を拡げる仕事を、世界でやろう。

電話でそう語り合い、その目標に向かって、一緒に仕事をする準備をしていた。

その矢先の別離。

私は本気で関わってきたから、大きな後悔はなかったにしても、ちゃんと関われていたのか?疑問に感じる時もある。

だからこそ、2人の約束を実現するために、昨年は生きた。

彼との約束や目標を”ウソ”にしないために。

約束した夢を、私は一年で実現した。

今年は年の殆どが海外での展示会になった。

ここに彼が関わっている事を、感じれる出来事が多々あった。

12年の月日が経って、ようやく自分は一生懸命、生きている実感を抱いている。

20歳の頃、
19歳を振り返り、「あの時、もっと関わっていれば、未来は変わったかもしれない。」

そんな後悔をした。

だから、誰も言葉で後悔をしないように。と思って、どうやったら思いが伝わるのか?どうやったら喜ばれるのか?どうやったら残せるのか?どうやったら言葉で感動を渡せるのか?

たった、この一つの体験が、「言葉を贈る」という答えを教えてくれたのだと思います。

言葉ギフトは、この12年間の答え。

言葉を贈るのは、生きている人だけでなく、亡くなった人にもできる。

沢山のフレーズは要らない。

たった一言あればいい。

素直な言葉を届け合う毎日を。

【お知らせ】

近月中に、言葉ギフトマガジンだけを、当ドメインから移行する事になります。
名前は変わりますが、
コンセプトをもっと深く掘り下げ、そして人と関わる事に重きを置き、
将来的には、書籍や展示会、取材に関わった方々の持つ商品を扱うウェブショップを持つ事まで考えています。

ウェブマガジン、フリーペーパーなど、今までより一層スタイルを磨き、
真剣に、かつ、ユニークに、面白く「生きる歓び」を伝えられる構想を今話し合っています。

楽しみにしていて下さい(^^)

また、言葉ギフト.comは、本来のギフト販売をメインに見やすく、シンプルになります。
その後も、デジタル面で面白い展開が進みます。
それもまたお楽しみに。



この記事を書いた人

    杉田 廣貴

    【書家 /Artist / kagula代表】 愛と命をテーマに表現するアーティストであり、言葉ギフト.comの創案者。自身も死別により伝えられなかった後悔をし、その後悔を一つでも多く減らしたいと言葉ギフト事業を広報・運営してきた。言葉ギフトを通して、多くの方の心が喜びへ向かう事を想い、事業を展開している。

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