親としての合格証書を貰えたみたい。。

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昨年の11月に、一人のお客様から”感謝”の言葉を伝えていただきました。

その内容は、十数年、お互いの確執で関わり合わなかった親子が、作品を通して、絆を繋ぎ直した話でした。

作品を贈った時、「親としての合格証書を貰ったみたい」とお母様は涙を流されたそうです。

そして、贈った本人は、「ごめんね」と素直な気持ちを十数年ぶりに伝えられたと御礼を伝えて下さいました。

”「ごめん」
たったこの一言が言えなかったんです。
どこかで意地を張って、強がって、言わずに10年以上経ってしまってて。
でも、作品を贈った時、自然と言葉が出てきました。
この時、杉田さんが前に「沢山の人の、”あの時、伝えて良かった。”に創りたい」と言っていた想いの意味が腑に落ちました。”

と。

また、お送りした数ヶ月後の11月—

ずっと離れていたお母様を福岡に呼び、すでに1ヶ月を共に過ごしているとお話して下さいました。

たった一言が、たった一枚が、家族の絆を紡げた事に感謝いたします。






私には、言葉ギフト部門を100年後も続く文化にしようと考えがあります。

日本人に”言葉を贈る”という文化を残してゆく。

昨日、言葉ギフトの今後の打合せで長崎まで行っており、私が2年前に描いた理想の始まりを垣間見ました。

”女性が主体となって発展する部門にしたい。”

女性といっても、母業をされている方々。

子供の大切さ、両親へ感謝する事の大切さ、そうした部分を心から体験している方が、言葉ギフトの今後を担ってほしいと思っていました。

制作には、中核に20年ほど書道経験がある方で、子供を生んだ経験がある主婦の方々。
梱包や額装にも、統括的な立場の方も、同じく母業をしている方。

皆さん、表には顔を出したくないとの事で、写真などは出せません。。。

昨日、その皆さんが自発的に、チームを創ると動き始めてくれました。

その姿をみながら、やっと描いていた言葉ギフトの未来に向かい始めました。

先程の感想のように、”言葉を贈る”ブランドは、沢山の家族や人間関係を紡ぐ役割を担っていきます。

それはオーダーメイドだけではなくて、もっと広く、シンプルに、簡単に伝えられる形も増えていくはずです。

その中核には、女性がいて、新しい商品も女性が生み出してゆきます。

どうか、皆さん、育てて下さい。

私一人じゃ出来なかった事が、やっと今動き始めています。。

今の私にとって、この”プロジェクト=作品”です。

この作品が100年先も沢山の方の笑顔や勇気になりますように。

誰かの”伝えておけば良かった”を、”伝えて良かった”に変えるために。



この記事を書いた人

    杉田 廣貴

    【書家 /Artist / kagula代表】 愛と命をテーマに表現するアーティストであり、言葉ギフト.comの創案者。自身も死別により伝えられなかった後悔をし、その後悔を一つでも多く減らしたいと言葉ギフト事業を広報・運営してきた。言葉ギフトを通して、多くの方の心が喜びへ向かう事を想い、事業を展開している。

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