心で話す、会えない相手に想いを伝える「風の電話」をご存知ですか?
東日本大震災で1200人余の命が失われた岩手県大槌(おおつち)町の海を望む高台にある
庭の一角にぽつんと立つ、電話線の繋がっていない電話ボックスがあるそうです。
震災後
「せめて一言、最後に話をしたかった人は多いはず」
「あまりにも突然、多くの命が奪われた。せめて一言、最後に話がしたかった人がたくさんいるはず」
そんな思いを込めた【会えない相手に想いを伝える「風の電話」】は
親しい人を亡くした被災者が、空にいるその方と静かに対話し言葉を伝えるための場所。
使い方:
「風の電話は心で話し、静かに目を閉じ、耳を澄ます。
風の音が または波の音が あるいは小鳥のさえずりが聞こえたなら
あなたの想(おも)いを伝えて下さい」
利用者の反応は、様々なようで
・受話器を手に静かに話し掛ける人
・泣き続ける人
・訪れても、躊躇(ちゅうちょ)して電話ボックスに入れない人など…
そして、備え付けのノートには・・・
「ようやく別れを告げられた」
「貴方(あなた)の白髪がとにかく懐かしいです。
私はこれからの生活に全力を出して貴方の娘を守って行きます」
「あの日から 二カ月たったけど、母さんどこにいるの?
親孝行できずにごめんね。あいたいよ。絶対みつけて、お家に連れてくるからね」
「お母さん、二か月がたって、今どこにいるの?」
伝えられなかった言葉・伝えたい言葉・決意の言葉・別れの言葉…
色々な、それぞれの人々の想いの込められた言葉が綴られているそうです。
◆あなたが今、頭に浮かぶ「大切な人」は誰ですか?
「子供」「夫」「妻」「恋人」「父」「母」「親友」「仲間」?
◆その「大切な人」に伝えておきたい言葉は何ですか?
「ありがとう」「たのしい」「だいすき」「ごめんね」?
日ごろ伝えていない【想い】を…
手紙でも、メールでも、直接でも…
【言葉】にして伝えてみるのもたまには良いかも?
と感じることの出来る「風の電話」の話でした。
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