先日、山口のイベント出展を行なった際に、見つけたポスターに、
言葉になる感動もある。
と書いてありました。
このフレーズを見て、
たくさんの方々の言葉に出会ってきたなぁと、込み上げてくるものが。。。
言葉ギフトcomの構想やスタイルは、
お客様の感動を通して、出来上がったものも多いです。
はじまり、、、
始めは、代表の杉田が、目の前の人を感動させられなければ、多くを感動させることは出来ないと、
路上からスタートしました。
道端で一枚一枚、丁寧に、作品を制作しつづけました。
10年前の当時は、まだ書も始めたばかりでしたから、作品としては「ん〜〜」と言った内容が多かったにも関わらず、
制作し、お渡しした方々の殆どが、涙を流されたり、笑顔になる姿を見送りました。
路上を始めた当初は一日1枚から2枚書ければ良かったのが、
次第に、人が増え始め、
1年と少し経った頃には、
アーケードの端まで(約100m)の行列ができるようになりました。
この時、ちゃんと写真を撮っておけばよかったと、少し後悔してますが(苦笑)
その行列ができた日に、警察と商店街の方々に『やめてくれ』と言われ、路上を卒業しました。
1年したら、道端での制作は辞めようと思っていましたので、ほんとにいいタイミングでした。
当日、書けなかった皆様には、1ヶ月半後の個展に来て下さいと、頭をさげ。。。
それから展示会したり、イベントでたり、
たくさんの方が喜んでくださいました。
イベントでも行列が絶えない状態が続いてました。
9年前からずっとご依頼くださるお客様もいらっしゃいます。
言葉ギフトが出会わせてくれたストーリー
そうやって書いてきた方々の中に、
■友人のお子さんが生まれたから、出産祝いに贈りたい。
■自分の子供達へ、私たちの思いを残しておきたい。
■両親へ、感謝を伝えたい。
■女手ひとつで育ててくれた母に、結婚前の今だから感謝を贈りたい。
■お店をオープンするから、お客様に感謝を伝える内容を飾りたい。
■10年以上連絡を取り合ってなかった母へ、言葉ギフトで感謝を伝えたい。
■友人の息子さんが末期の病で、家族みんなの名前をいれて制作してほしい。
■88歳の母へ、私たち家族を育ててくれてありがとうを伝えたい。
■結婚する息子へ、私たちから「私たちの子供でありがとう」と書いて欲しい。
そうした沢山の『思い』のストーリーがありました。
言葉ギフトの仕事は、名前を文字ってポエムを書くことを目的にしていません。
そこには、こうしたお客様からの要望の中で気付いたことがあったんです。
身近な人からの、シンプルな思いの贈り物ほど、感動するものはない。
ご愛顧くださるお客様の中には、作品を飾っていると笑顔になれる、力をもらえると、数年前の作品にも関わらず、御礼の手紙をくださる方もいらっしゃいます。
一つの御礼をご紹介
ある日、一人のお客様から、葬儀中にお電話をいただきました。
『母に贈って、本当によかったです。ありがとうございました。』
杉田は電話をうけとり、涙をウルウル浮かばせながら対応しました。
一人、外にでて、空を見上げながら、『書き続けてきて良かった』と、
今まで書いてきた方々を思い浮かべながら感謝をしました。
というのも、杉田が言葉ギフトの構想のキッカケになったのは、19歳の時の2人の自殺。
当時、何もできなかった自分を悔いたと杉田は言いました。
ちゃんと関わっていれば、ちゃんと話していれば、向き合っていれば、
もしかしたらその『死』はなかったかもしれない。
だから、
もうそのような後悔や死と出会わないようにしようと、『言葉』を勉強し、書き続け、本質と向き合ってきました。
あの時、伝えておけば良かったを、
あの時、伝えていて良かったに。
こうした思いの中、下積みより書き続けてきた杉田にとって、
お客様よりいただいた『母に贈ってよかった』は、
最高の御礼でした。
これからも、、、、
言葉ギフトを展開していて、最も幸せなことは、
人の「思い」に触れられることです。
感謝や愛、そこには確かにお一人お一人の「思い」があります。
その「思い」に触れる度に、心から笑顔になったしまうスタッフたちがいます。
だから、辞められない止まらないのかも知れません(笑)
杉田がよく言います。
路上活動やホームレスをしている時に気付いたのは、
どんな人でも根っこは温かかった。
だから、その根っこと私たちは出会って行く仕事、その根っこを引き出すブランドとして展開を進めてゆこうと考えています。
言葉ギフトcomは、来年から新しいステージに向かいます。
もっと多くの方々へ、言葉を贈ることを共有・共感してゆく動きを。
これまで出会えた一人一人、ご依頼くださった一人一人に。
これから出会える一人一人、ご依頼くださる一人一人に。
心から感謝をこめて。